妊活中は夫婦で葉酸を摂ろう
妊活をする上で欠かせないのが葉酸です。
葉酸は水溶性のビタミンB群の一種で造血作用があり血行を良くし、子宮内膜を厚くする
働きがあります。
一方この葉酸は妊活している女性だけでなく、男性にも摂取して欲しい栄養成分です。
ではなぜ男性も摂取した方が良いのかを詳しく説明します。
不妊の原因は男性側にもあった!
妊活は女性だけがするもので男性はあまり関係がないのではないかと思われがちです。しかし、不妊の理由の3割は男性側にあるといわれています。
一度の射精で数億の精子が女性の卵子へ向かって飛び出していきます。
このとき子宮にたどり着くまでに9割以上が死滅し、卵子に辿りつける精子はごく僅かです。
その結果、精子の数が少なかったり運動率は弱いと、卵子まで届かないため妊娠に至らず、男性不妊の原因になります。
男性不妊の原因とされる3つの造精機能障害とは?
男性側の不妊の約9割を占めるのが造精機能障害です。この障害はホルモンの分泌などの異常によって障害が出てしまう病気で、主に 3つの種類があります。
1.無精子症
造精子機能障害で最も重い症状で、精液の中に精子が全くいない状態の事です。2.欠精子症
精子の中に精子はいるが数が満たない状態をいいます。精子の数が基準値以下ですと、卵子までたどり着く事ができず、死滅してしまいます。
3.精子無力症
精子の数が基準値を超えていても、精子の運動率が悪い状態をいいます。運動率が悪いため、精子が基準値を超えていても、卵子にたどり着く事ができず死滅してしまいます。
男性不妊はこの3つの造精機能障害以外にも精索静脈瘤や、勃起不全、膣内射精障害などの原因もあります。
葉酸は男性不妊にどのような効果をもたらす理由とは?
葉酸は精子の奇形率を下げる効果があります。奇形率とは、精子の染色体異常の事で、健康な男性でも全体の約4割を占めます。
奇形率の精子で仮に受精しても染色体異常の受精卵であり、染色体異常が原因で初期に流産したり、奇形児が生まれてしまうリスクがあるのです。
葉酸は正常な精子を作り、奇形率の精子を作るリスクを軽減する効果があります。
男性側も葉酸をサプリなどで、1日に400μg摂取する事が望ましいです。
いかがでしたか?不妊の原因は女性だけでなく、男性側にも原因があります。
この結果を踏まえても、男性にも摂取していただきたい栄養成分です。
夫婦で葉酸を摂取し、協力し合う事が大切です。